ケーブル・モデムの標準規格名。ケーブル・モデムの標準化は、当初IEEE 802.14で行われましたが、現在では、北アメリカのCATVオペレータやタイムワーナーが中心となって結成されたMCNS(Multimedia Cable Network System Partners)が標準化を推進しています。MCNSは1995年末に結成され、1997年3月にDOCSISバージョン1.0を発表しました。これに準拠したケーブル・モデムでは、表に示すように、上りで最大10Mbps程度、下りで最大42Mbps程度(ただし、帯域は共有)の高速なCATVインターネットが実現されています。 このDOCSISは、北アメリカのSCTE(Society of Cable Telecommunications Engineers、CATV通信技術者協会)で承認され、ITU-Tでは、「J.112」として標準化されています。さらにDOCSISは、1999年4月にDOCSIS V1.1を制定し、IPマルチキャストやQoSなどを強化しています。 また、ケーブル・ラボ(Cable Labs:Cable Television Laboratories)は、DOCSIS上で、VoIP(Voice over IP、インターネット電話)を実現するため、「Packet-Cable」という新組織を設立して取り組んでいます。プロトコルとしては、MGCP(Media Gateway Control Protocol、メディア・ゲートウェイ制御プロトコル)を基本にしています。さらに、ケーブル・ラボは、ディジタル放送サービス時代に対応して、CATV網におけるリアルタイムな双方向(インタラクティブ)のディジタル放送サービスの在り方を標準化するため、STB(Set Top Box、家庭用の通信端末装置)の仕様などの開発も目指して「OpenCable」を設立しています。