インターネット技術標準化委員会。IETFは、インターネットのアーキテクチャ(設計思想あるいは構成)、技術仕様、運用ポリシー(方針)など、インターネットの技術に関係することをオープンに議論し、検討を行う団体です。年に3回の会合(各1週間)と電子メール(メーリング・リスト)による議論を行っています。IETFには、参加資格というものはなく、基本的に、組織を代表して参加することはなく、個人の立場で参加することになっています。 IETFでの活動は、実質的には、ワーキング・グループ(WG:Working Group、分科会)と呼ばれるグループを形成して行われています。各ワーキング・グループは、ワーキング・グループの目的や目標を書き下したCharter(チャーター。趣意書のようなもの)を作成します。ワーキング・グループは、8つのエリア(一般、アプリケーション、インターネット、オペレーション/管理、ルーティング、セキュリティ、トランスポート、ユーザー・サービス)のどれかに属します。各ワーキング・グループは、ワーキング・グループ議長を決め、議論の運営を、担当のIESG(インターネット技術標準化運営委員会)メンバー(これをエリア・ディレクタと呼ぶ)と連携を取りながら進めます。 初めてIETFに参加する人のためには、TAO of the IETF(TAOは中国語で「心得」を意味する。IETFの心得)というドキュメントが用意されています。 IETF会合では、ワーキング・グループ・セッションとBoF(Birds of a Feather、同好の士による非公式ミーティング)セッションという2つのセッションが開催されます。 ワーキング・グループ・セッションは、ワーキング・グループでの議論を行います。一方、BoFセッションは、多くの場合、新しいワーキング・グループを発足するために開催されます。BoFセッションにおいて、新しいワーキング・グループの必要性に関する議論が行われ、参加者がその必要性を認め、さらに、IESGが承認を行うと、新しいワーキング・グループが作られます。ワーキング・グループの目的は、国際標準となる技術仕様の確立ばかりではなく、インターネットの運用に関係することも扱っています。