ISPベースのVPNシステムでは、ISPが、VPNを構築し、エンド・ユーザー間(CPE間)にデータの交換サービスを提供します。このため、エンド・ユーザーは特にVPNの構築やその管理を行う必要がありません。したがって、事業所ネットワークと広域ネットワークの境界に存在するエンド・ユーザー側のルータ(ボーダ・ルータ)は、広域レイヤ3システムへの接続を特に意識する必要はなく、トランスペアレント(透過的)なデータを送信するだけであり、エンド・ユーザーには特別かつ高度なVPN機能は要求されません。 すなわち、エンド・ユーザー側でVPN機能を実現するのではなく、ISPのPOP(Point of Presence、ユーザーがISPのネットワークに最初に接続するポイント)においてVPN機能を実現するというシステム構成です。新しい機能の導入と運用は、ISPの運用管理者だけが行えばよいため、エンド・ユーザーのシステム運用管理者にとっては、結果的にシステムのマイグレーション(Migration)・コスト(追加コスト)を削減することができます。