ポイント・ツー・ポイント・トンネリング・プロトコル。PPTPは、マイクロソフトがアセンド・コミュニケーションズなどとともに設計したVPN(仮想私設網)プロトコルで、Windows NT 4.0で初めて提供されました。PPTPの基本的な考え方は、PPP(マイクロソフト用語ではRAS:Remote Access Service)のパケットをIPパケットに包み込んで(Encapsulation)、IPネットワーク上のトンネルを通して運び、RASサーバとの間でPPP接続を張るという仕組みです。 トンネリングには、GRE(Generic Routing Encapsulation、汎用的な目的のためのカプセル化プロトコル)を修正したものを使います。また、セットアップやモニターのために、トンネルのチャネル(通信路)とは別にTCPの1723番ポートを使用しています。PPTPにおける認証および暗号化の機能は、RASのものがそのまま使われます。すなわち、認証はMS-CHAP(Microsoft - Challenge Handshake Authentication Protocol)、暗号化はMPPE(Microsoft Point to Point Encryption)で行われ、そのアルゴリズムは北米では128ビットのRC4(共通鍵暗号アルゴリズム)、国際版では40ビットのRC4となります。 PPTPは、リモート・アクセスVPNのために開発された技術で、マイクロソフトが中心となっているだけに、クライアント環境が充実しているのが利点です。