アプリケーション層のシグナリング・プロトコル。SIPは、2つ以上のノードの間にIPパケットの流れ(Flow、フロー)を定め、セッション(Session、対話的なやり取り)を設定します〔ノードとは、アドレスをもつネットワーク機器。ホスト(IPアドレスをもつコンピュータ)やルータ。テレビ会議などでは必ずしも1対1ではなく、2台以上が参加して通信するので「2つ以上」と言う〕。RSVP(ネットワーク資源予約プロトコル)などのIP層のシグナリング・プロトコルと協調して、インターネットの中で、IPパケット・フローを定義・管理するために利用される方向にあります。シグナリング(Signaling、信号方式)とは、ネットワークに接続しているノードが通信を始めるに当たって、信号をどのように伝えるか(伝送方式・手順)を決めることです。 SIPは、例えば、VoIP(Voice over IP、ボイップ。IPのパケット・ネットワークで行う音声通信。インターネット電話)や、ビデオ通信(Video over IP)などのアプリケーションに用いられます。ルータ間のパケット・フローの定義・管理に利用されることも検討されています。特に、IMT-2000の標準規格案を作成する3GPPが、モバイル端末でテレビ会議を行う際のシグナリング・プロトコルとして採用することにしたため、テレビ会議分野で先行しているH.323との対比から注目が高まっています。SIPは、IPネットワークに特化したシグナリング・プロトコルであり、DNS(ドメイン名解決システム)やLDAP(簡易ディレクトリ・アクセス・プロトコル)など、インターネットで用いられるほかのプロトコルとの親和性が高いという特徴があります。