国土安全保障。2001年9月11日に米国で発生した同時多発テロによって、テロ攻撃の脅威に対応する重要性が認識された概念です。 米国内では、2002年7月に、テロ攻撃に対する防衛、テロに対する脆弱性の削減、攻撃によるダメージの最小化と早期復興を目標にした、「国土安全保障に関する国家戦略(The National Strategy for Homeland Security)」が発表されています。2003年1月には、「国土安全保障省(DHS、Department of Homeland Security)」が新設され、政府と民間が一体となってテロの脅威から米国を防衛する体制が整えられつつあります。 情報セキュリティ政策においても、2003年2月に「サイバースペースの安全性を確保するための国家戦略(The National Strategy to Secure Cyberspace)」が発表され、同年6月には、国土安全保障省の中に「国家サイバーセキュリティ部門(NCSD、National Cyber Security Division)」が新設されています。この部門では、コンピュータシステムの脆弱性の評価、インターネットからの攻撃の検出、ユーザへの警告、復旧対応などが、政府と民間で協力して行われることになっています。