速度変換器。リアルタイム(実時間)型のデータ転送を行うRTP(Real-Time Transport Protocol)は、1対多型のマルチキャスト通信を想定しています。マルチキャスト通信でデータを受信するホスト(コンピュータ)は、高速なネットワークに接続されていたり、低速なネットワークに接続されていることもあります。このような場合、高速なネットワークに接続されているホストに合わせて、高い転送レートでデータを転送すると、低速ネットワークに接続されたホストではデータを正しく受け取ることができません。 一方、低速ネットワークに接続されたホストに合わせた低い転送レートでデータを転送すると、高速ネットワークに接続されたホストはネットワークを有効に利用することができません。 このような問題を解決するため、448ページに示すように、トランスレータは高速ネットワークと低速ネットワークの間に設置されます。高速ネットワークに合わせた高い転送レートで送信されたデータをトランスレータが受信すると、例えば、映像データのフレーム・レート〔1秒間に送信するフレーム(画面)の枚数〕を落とすことや、画質を低下させることや、音声データのサンプリング・レート(標本化速度。アナログ信号をディジタル信号に変換する際にアナログ信号を測定する速度)を低くするなどの処理を行い、低速ネットワークに適した形式に変換し、転送レートを落としたデータを低速ネットワークへと転送します。