トンネリングとは、例えばIPv4(Internet Protocol Version 4)のパケットを、IPv6(Internet Protocol Version 6)の環境で通信できるようにするために、IPv4のパケットをIPv6のヘッダでカプセル化し、IPv4のパケットが、あたかもIPv6のパケットであるかのように見せかけて通すことを言います。IPv4のパケットは、IPv6の環境(トンネル)から出たらIPv6のヘッダを外し、元のIPv4のパケットとして動作することができます。このように、IPv4とIPv6のような同じIPでも異なるプロトコルのIP環境でトンネリングを行うことをIPトンネリング技術と言います。IPトンネリングは、トンネルの途中のルータでそのIPパケットを処理したくない場合に利用されます。例えば、途中のルータがマルチキャストやIPv6などの新しいプロトコルを取り扱っているが、IPv4には対応していない場合や、モバイルIPのようにIPヘッダの宛先アドレスと異なるネットワークに送信したい場合に使われます。 このほか、遠隔アクセスを行うなどの目的で利用される、PPPを用いたトンネリング技術(PPPトンネリング技術)があります。これには、 (1)PPTP(Point to Point Tunneling Protocol、450ページ) (2)L2F(Layer 2 Forwarding) の2つがあります。また、両者が統合されて、L2TP(RFC 2661:Layer Two Tunneling Protocol)が規格化されています。